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WEBコンテンツホルダーを/var/www以外の場所にするとエラー

WEBコンテンツホルダーを/var/www以外の場所にするとエラー


もうご存知の方は沢山いると思いますが、Linuxのインストール直後はSELinuxが有効になっており、デフォルト以外のフォルダーを使用するとエラーが生じたりします。



SELinux 実行中のシステム上では、すべてのプロセスとファイルにセキュリティー関連の情報を表示するラベルが付けられようにできています。尚この情報は、SELinux コンテキストと呼ばれており使用するプロセス(アプリケーション)により様々なものが用意されています。ファイルに関しては、ls -Z コマンドでこれを確認表示することができます。



一番多い例は、WEBのドキュメントフォルダーを変更して使う場合が多いと思います。例えば/var/wwwがデフォルトではWEB基準フォルダーですが、/opt/wwwにしようとしたら エラーが発生して起動できないという事が起こります。



ここでよくある対処方法はSELinuxをOFFにするというケースです。確かにOFFにすることでエラーが出なくなりますが折角のSELinuxによるセキュリティ強化がこれでは台無しですのでこの投稿記事では 正規の変更の仕方について説明していきたいと思います。

現在のコンテキストのステートを確認する

以上のコンテキストが付与されている事がわかりましたね。では移動先の/opt/wwwはコンテキストがどうなっているか確認してみましょう。

それではどうやって同じフラグにしたらよいかという話ですが、これは単純で/var/wwwのコンテキストを真似して新しいフォルダーへ付与するだけの事です。コンテキストを変更するのは”chcon”というコマンドを使用します。

※-Rは再帰的処理でコンテキストを付与することを意味します。

これで共通のコンテキストになりました。コンテンツを配置してWEBサーバの再起動を行うとエラーがもう出ないはずです。

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