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備忘録:高速 CLIメーラー neomutt のインストール (Ubuntu系Linux編)

普段はメールソフトに関して言えばthunderbirdを愛用して使っているが、以前、alpineというCLIベースのメールソフトを使ったことがあった。このソフトは軽快で動作し可愛いソフトウエアでもあった。最近のメールはリッチコンテンツ化してうざったくもある。そんなときは、最初からテキストベース前提でゆくのも悪くない。もちろんテキストベースCLIツールと言っても画像も動画もブラウザも起動できます。

そんな中で、心気一転使ったことがない大昔から気になっていたmuttというメールソフトを使ってみようかなと思いました。調べてみるとneomuttというmuttをインスパイアしたものがあり、使ってみたいと思いました。結論から言うと、これはとてもいいですね!!大変気に入りました。 neomutt、muttに関してはGmailを使ったIMAP接続は沢山ネットでも事例が見つかりましたがPOP3は少ない。今回は個人で使っているOCNのPOP接続でやってみました。

neomuttのインストール作業

neomuttのインストールは今回ソースからコンパイルしてやってみようと思います。私はサーバ構築は普段RedHat系のOSを使用しますが、普段クライアントOSとしてはUbuntu系のLinuxで作業を行っています。ということで手順はUbuntu/Debianの方はマッチすると思います。gcc,makeなど使うので予めbuild-essentialは導入されていることが前提です。

neomuttセットアップ

neomuttがインストールできたら、今度はセットアップ作業を行っていきましょう。実はここからが面倒なのです。

neomuttを使ったメールの送受信は実はneomuttだけで実現できません。neomuttは単なるメール管理の部分だけを受け持ちます。よってメールの受信とメールの送信は他のCLIツールと併用して構築が必要となってきます。私のケースでは外部メールの受信はfetchmailで/var/mail/ユーザ名に一旦取り込んで、procmailを使って自分のログインフォルダー配下の/home/ユーザ名/Mailへ転送するイメージです。メールの送信に関してはmsmtpを使用します。

neomutt ソフトウェア構成

  • Read/Compose  ーーー neomutt
  • Mail Receiving&MailBox retrieving ーーー fetchmail/procmail
  • Mail Sending ーーー msmtp

fetchmailの設定

.fetchmailrcファイルをログインディレクトリの直下に作成します。下記はOCNのPOPの例です。

10分間隔でfetchmailを起動

crontabで編集して10分間隔で起動しましょう!

procmailの設定

ホームディレクトリの直下に.procmailrcを作成しfetchmailの起動時に呼び出せるようにします。

msmtpの設定

ホームディレクトリ直下に.msmtprcを作成し下記の送信情報を設定します。

neomuttの設定

neomuttの設定を行う場合は、下記のように.muttフォルダーを作成しそのなかにmuttrcファイルを作成&編集を行います。

Viewerの設定

mimeは拡張子似合わせてどのようなタイプのアプリケーションを使うか決めます。

.mailcapは内容に合わせて起動アプリを設定するものです。

neomuttの起動

w3mを使ってauto_viewを設定すると、HTMLオンリーメールもこの通り自動でよしなに処理して表示できます。すばらしい!